広島県の隠れ名物に牛コウネがあります。
部位としては前足から脇にかけての肉であり、特徴としては強い腱や筋脂が通っていて、普通の肉塊であればとても固くて食べられません。
これを広島県では薄くスライスして調理…というより、焼肉で食べることが多いです。
広島県では、単品で頼む焼肉屋や鉄板焼屋では割と見かけるもので、焼肉屋に行くと広島県人のほとんどの人は注文して食べます。他県ではブリスケと言う呼び名で見かけることもありますが、広島ほど普及はしていません。
もちろん、コウネは焼いても美味しいです。 加熱するとかなりの量の脂が出てくるので、焼肉のタレなどでは濃すぎてしつこく感じる人もいるかもしれません。
個人的にオススメは、塩コショウレモンで食べるのがいい。
質は異なりますが、共に歯ごたえのある脂身と赤身が楽しく牛味が濃いです。特に脂身の食感は特徴的で、豪快かつしっかりした食べごたえで満足度高め。
牛肉嫌いでなければ、その食感と味で一発で落ちます。
しかし、広島県人ですら焼肉以外で食べたことのない人は多いでしょう。理由は、スーパーなどでは原則的に売っていないものだからです。食材としてやたら入手しにくいので、広島県人でも多くは店で食べるものという認識になっているのだと思いますが…
ゆーて探せばあるんだなーこれが。
1パック600〜800円くらいですが、だいたい焼肉屋でコウネ一皿頼むくらいの値段です。牛肉としてはそこまで高い部類ではないと思います。
しかし、値段に反してとても美味しいのがコウネ。
そして、焼きより美味しい食べ方、自炊ならではの究極のコウネメニューは、
牛コウネすき焼き
ブルンブルンの脂身が歯に当たると、ブチュチュチューと!!!弾けるように牛のエキスと脂がドバーッと出てきて口の中を覆います。
この食感はどんな高級肉にもないもので、個人的にはサシの入った高級牛肉なんかよりずっと美味しい。
赤身の部分も適度な歯ごたえがありつつ、腱のような部位を噛むとコリコリしつつも弾けるように肉の味が出てきてとても楽しい。弾ける旨さでジューシーの鑑!
ここに甘辛いすき焼きの割り下の味と、全てを優しく包み込む卵…口の中で弾ける牛肉の強い味わいがブチュチュチューと!!!
ハイ!この時至福です!!
正直、焼肉で食べるより数段美味しいのがすき焼きだと思います。本来は安い肉でやらないであろうすき焼きですが、コウネならそこそこ安価で激美味なすき焼きができるのでおすすめです\(^o^)/
広島県民の間だけで楽しまれているコウネですが、焼いてもすき焼きにしても…むしろ、鍋にしても美味しいですし
牛めしにしてもいい。
実はかなり幅広く使える食材だと思います。
どこで売ってるかって…?やだなぁそんなこと言うわけないじゃないですかw広島県内でも、食材としてのコウネはほとんど見かけないもので貴重なものなんですよ?
最近、ワタクシ以外にも誰か気づいたみたいで品切れてることも多いんですよね(笑)小さなお店なので無理も言えないし、あるときに確保するって買い方で、お店の人に迷惑をかけないようにしています。
売り切れていた場合、お店の品物を1つ2つ買って出るくらいの配慮ある人達なら、あるいは立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
0コメント