道の駅…それは、過疎化した地域に新たな産業をもたらすもの。
というわけで、道の駅に力を入れている自治体はかなり多いと思います。地域を知ってもらえるアンテナショップとしても優秀だし、地元の人が何かを売るために開かれたスペースとしても有用。外の人が気軽に地域を楽しめる施設としての役割がかなり大きいですし、地元の人が農産物や海産物などを加工して売るには絶好の場所です。
そんな道の駅に力を入れない自治体なんてあるわけない…と思いきや、島根県益田市にある道の駅匹見峡はやばいくらいシンプルでした。
ここには、特産品を売るような店舗もなければ自販機すらない。 あるのはトイレと駐車場のみ! なんにもなさすぎてむしろ清々しい\(^o^)/
この潔さは嫌いじゃないですが、今はやりの道の駅巡りではがっかりポイントなのかもしれません。
それでもワタクシが立ち寄る理由は…
道の駅の入り口にある道路を横断すると、地域の小売店”日出来屋商店”があります。
この道の駅近隣で唯一の小売店です。
中に入ると、奥の方で店主のおばあちゃんと地域の人々がテレビを見ながら雑談しています。ほのぼのしていてとても良い所。
この地域の特産品は…
広島県廿日市市北部〜安芸太田町にかけて、そして島根県益田市の山間部にかけては、非常にきれいな水が特徴です。花崗岩が多い岩肌から削られた砂ももちろん花崗岩で、恐らくはそういった地質が水質の濾過と向上に役立っているのかもしれません。
また、中国山地の寒さもあり、上流側にはきれいな沢が当たり前にあります。
きれいな沢と寒い気候の中で育つ高級食材の一つ…わさびです。
そのわさびの葉を醤油で漬けた、葉わさび醤油漬けの瓶詰め。
これを、広島県東部で好まれるニシの剥き身を湯掻いて合わせ、粘りを出す昆布を投入して半日ほど置くと…
貝わさび
ニシの仄かすぎる食味はわさびの辛味を邪魔せず、昆布の旨味が旨味の底を押し上げつつ…ツンと香るわさびの風味が絶品。
それでいて、葉わさびもニシも強い食感のある食材で、ガシガシチャキチャキと歯ごたえも心地よい。
まぁいろいろな面で…そこらのたこわさは道を開けろ!ってレベルに仕上がります。 匹見のわさびと海産物の組み合わせは、特にお酒好きには超おすすめ\(^o^)/
なんもない…と思われがちな道の駅匹見峡ですが、案外と近くの商店に面白いものはあります。 個人的には、ゆずに味噌を包んで炙った某が次にめっちゃ気になるターゲットだったりします(笑)
道の駅 匹見峡↓
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