バイク好きな人が、ソロであれマスであれ遠出している姿をよく見かけます。ワタクシもバイク好きなので、バイクでどこか出かけたいなぁと思ったりします。
しかし、世間一般の人が思うほどバイクは快適で気持ちいい乗り物ではないと思う。
夏は…照りつける直射日光が、何故かかっこいいからという理由で安易に黒を買ってしまったヘルメットに直射して、内部の温度がアホみたいに上がります。その上、これまたなぜか黒いアスファルトが蓄熱して放熱し、それが股間の下にあるエンジンの熱気と一緒に立ち昇ってきて、ヘルメットの間から入って篭もる灼熱地獄。
冬は…雪や凍結などしていなくても、体に受ける走行風で風速冷却で外気よりも寒いバイク上。キソタマが普段の3分の1くらいまで縮み上がる極寒で、缶コーヒーを飲んで体内を温めてもその10分後には、利尿作用のあるカフェインとあまりの寒さが引き起こす尿意でたびたび停止しなければならないという極寒地獄。
ワタクシ個人的には冬のソロが好きですが、それでも出るまでにちょっとした覚悟は必要です。乗り出せば諦めと外出のワクワクで、戻ってまでクルマに乗り換える気も起こらなくなるのですが。
東京にいたとき、ワタクシより若い同僚の間では、案外と温泉ツーリングが流行っていると聞きました。暑いときは汗を落として気分がリセットできるし、寒いときは冷えた体をケアするのにちょうどよく、しかも田舎の方には普段入れない温泉がたくさんあると。
それいいね！超いいね！
確かにそう思います。現地で楽しめて汗も流し、気分もリセットして楽しめるツーリングとかなんてスキがないんだ！
もし、酷暑酷寒の中で島根県浜田市へ行くライダーのかたがいたら、そんなバイク旅にうってつけの温泉に行ってみてほしいと思います。もう知ってるかもですが(笑)
そのスポットは、広島県廿日市市→島根県浜田市を結ぶ国道186号線を少し逸れたところにある美又温泉。
その歴史は古く、江戸時代の往来の頃から湯が湧き出ることが有名で、中国山地を行き来する商人などに愛されてきました。
恐らくですが、バブル期あたりで結構な温泉街を作ったのだと思います。今は観光客もまばらなようで、昭和の小さな温泉街のまま取り残されたような趣は逆にどこか懐かしく、貴重なもののように思います。
そんな美又温泉ですが、浜田市というお魚天国で散々お金を使ってしまった旅人たちが立ち寄るには、とてもリーズナブルでハイクオリティな湯が楽しめる隠れスポット。旅の後の予算に合わせて3つのコースを用意してみました＼(^o^)／
0円コース
浜田で散財しすぎた旅人へおすすめする美又温泉0円コースは、浜田市が設置している足湯でゆっくり癒やされること。
ここの足湯は当然源泉から引いたもので、温度も高めで湯もハイクオリティです。
足と手を浸けていると、どこからともなくトゥルトゥルな感じが増してきて浸けている肌がつるつるモチモチに。これを全身に浴びるとさぞかし気持ちいいですが…
無料でお楽しみいただけるのはここまでです＼(^o^)／
350円コース
味のある温泉街を奥に進んでいくと、最奥にある美又温泉会館という建物があります。
ここは、地元の人が安く楽しむ温泉施設のようで、激安で美又温泉を体験できるひっそりスポット。料金プランも大人か子供かの二択でたいへん潔いプランです。
写真は訪問当時のもので、値段が250円となっていますが、今は350円です。まぁそうは言っても安いですが(笑)
古き良き銭湯のような作りですが、旅先の汗を流し体を温めるにはこれで十分。むしろ、昭和の若干家庭的なほっとする空間で、激安価格で美又温泉を楽しめる若干裏道的な方法です。
500円コース
セレブなあなたにオススメ＼(^o^)／
バイクを止めたら目の前にある美又温泉国民保養センターに入り、男性は3F、女性は4Fの大浴場で美又温泉を楽しむことができます。
中にはサウナまであり、広々とした浴場にそのまま美又のとろとろな湯を楽しめ、なんとシャワーやカランから出てくる湯まで源泉からという徹底ぶりです。
眼下に流れる川を眺めながら、ゆっくりまったりできる大浴場でひとっ風呂は、旅の合間の入浴にしては贅沢でしょう。
美又温泉とその付近から湧き出す温泉は、言うなれば化粧水の湯。メタケイ酸とph度が高く、美肌はもちろん傷ついた皮膚を癒やすには絶好の湯治の場所として発達してきました。
サラサラトロトロとした湯に浸かると、汗だくベチャベチャだった身体もいつの間にかトゥルトゥルに。全身で良質な化粧水を浴びるかの如き素晴らしさ＼(^o^)／
身支度の多いガールズライダーも、目元だけちょちょっとメイクすればあとはいりません。なんたってもち肌化粧水の湯に浸かったわけですから＼(^o^)／
旅路で出会う湯として最高ではないでしょうか。
高くても500円までで楽しめる美又温泉。ライダーだけではなく、旅先でちょっと温泉に入ってみたいなって時にはとてもオススメの場所です。
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