【島根県松江市】茶色の聖地…激ウマ古い食事処”ぼうげつ”

以前松江市街地を通過する時に、すごく気になるお店を見つけました。 


なんだこれめっちゃいい味出てるじゃないか。 


場所は松江城に程近いものの、メイン道路を脇道に逸れた場所で、その風体から明らかに地元メインで長くやってきたお店だというのがひと目で分かる。 個人的には観光向けのおもてなしよりも、地元民の生活を垣間見るある種のピーピング・トム的な癖(へき)があるので、こういう古ーいお店がピンと来ます。 


 その名は”ぼうげつ”。  


GoogleMAPで見てみると、やはり古くから地元に愛されている街の洋食屋さんのようで評価も高い人気店。ランチ時などは、近隣の人々でごった返す模様。 


そして、興味があるのにここまで行かなかった理由は… 


 なんだこの大盛り飯は!  


GoogleMAPに掲載されている、有志たちの投稿写真に写るものは…ビッグカツやハンバーグにデミグラスソースをかけた思いっきり茶色いおかずに白く輝く鬼盛りご飯! 食べるのは好きですが、量を食べられないので敬遠気味に見ていました。しかし、ここは頑張って行ってみようということで。 


 地元の人々の邪魔にならないように、開店時間7分後に到着。  


昭和を感じさせるタヌキのキャラクターに、


古いディスプレイ。


いいですねーこれはアリですねー\(^o^)/  


早速入ると…もう半分くらい席が埋まってる!開店後7分着では若干遅かったのかもしれません。


ぼうげつは古くからあるお店のようですが、セットメニューがとても斬新。


おかずを自分で3品まで選び注文する方式のようです。 


猛者達はもちろん3品マックスまで頼んで、さらに飯をごつ盛りにするようですが、ここは2品+ご飯小盛りで。ちなみに、ご飯小盛りはマイナス50円で、2品とご飯付の定食でちょうど1000円になります。 


美味しそうな匂いと音、そしてテレビの音声が懐かしくも、繁盛店の活気を感じます。令和になったこの頃ですが、この昭和感がとてもいい。 


割と早めに出てきた定食。名物のトンカツにエビフライを組み合わせ、お手製のデミグラスソースをかけたもの。 


まず本能に訴えかける茶色の山! 


そして、カツをかじると… 厚めの衣がザグっと行って、中のお肉は適度に柔らかい。これは美味しい! そして、このトンカツは後半まで変化を楽しめます。 副菜の豆腐や味噌汁、そしてエビフライなどを摘んでいる短時間のうちに、衣にどんどんデミグラスソースが染み込んでいき、歯応えを残しつつも緩んだ衣がめっちゃ美味しいです。 


くっ…これが本体か…!!  


小盛りじゃ確かにご飯が足りない。しかし、結構ボリューミーなので少食~普通くらいだと、大盛りや特盛は残してしまう可能性が高いので悩ましいところです。 


ちなみにトンテキもオススメで、よくありがちな豚ロースを単に焼いてカチカチになったものではなく、まるで蒸したようにふっくらしつつも肉の噛みごたえが残っていました。 


セットメニューをトンカツベースにするかトンテキベースにするか、かなり悩ましいですが、ぼうげつの三品お選びメニュー以外に伏兵がいる。


定食中盛の1050円に100円足すと、スペシャルで個別の[牛カツ定食]を頼むことができます。


このメニュー、ほとんどの人は食べない様子。おそらくですが、心理的に1150円の牛カツなんかきっと大したことない…なんて心理が働き、セットメニューの面白さも相まって案外頼まない人が多いのかもしれませんが…


これこそサービスメニューの神。

面積だけではありません。かなり分厚い牛肉のカツがボリューミーですごい!


ここまで分厚いと、牛肉は硬くなるのでは…なんて思うかもしれませんが…ぼうげつの牛カツは箸で切ることができるくらい柔らかい仕上がり。


それでいて、スーパーで一枚物の牛肉を購入するより安い価格。正直凄まじいとしか言いようがありません。これで本当に利益は出るのか…。あくまで個人的にですが、牛カツは値上げしてもいいんじゃないかと思いますとボソリ…。







 島根県松江市で長らく愛される地域の洋食屋さん、ぼうげつ。 恐らくは、新鮮な魚に飽きた贅沢な松江市民にがっつり肉を提供し続けているお店なのだと思います。 


食欲をそそる茶色のデカ盛り飯、訪れた際はオススメです\(^o^)/島根は魚だけじゃあないんだぜ。








ぼうげつ