島根県の中心部として知名度の高い松江市でも、宍道湖の向こう側はほとんど他県民に知られていないエリアではないかと思います。
他県ナンバーのクルマとほとんどすれ違わないので、恐らく観光の人達は宍道湖や出雲市街地、松江市街地までで足を止めてしまうのでしょう。 逆に、広島ナンバーで分け入ったときのアウェー感はすごい(笑)
地元民以外ほとんど県外からの観光者が来ないという意味では、松江市鹿島町もそんな漁港のひとつです。しかし、この近辺に点在する日本海沿岸部の街の中では大きく、スーパーマーケットと飲食店が2軒、そして地方卸売市場があります。
この小さな街に、地元民から超絶の支持を受けている小さな小さな定食屋さんがある。それこそがみなと食堂。
日本海沿岸部は中国山陰地方の中でもかなり風の強いエリアで、暖簾すら裏返ってパッと見はとても分かりにくい。
目印は上に取り付けられた看板ですが、名前を知らないと風景として流してしまいそうな感じです。
民家によくある両開きの扉を開けると、実はここ食堂でしたみたいな。
あくまで地元向けの定食屋さんなので、観光向けのように海鮮メインではなく、うどんやラーメン、チャーハンやカツ丼なども食べられます。
しかし、ここは定食がヤバい。
天ぷら定食
エビ3本に白身の天ぷら(恐らくカイワリ)一つ、ねっとり系イカ天一つに、野菜も合わせてごつ盛り。
これだけのボリュームでこの値段…都会の方で食ったら、質量ともにまぁ2000円は超えるだろうというクオリティですが、ここではなんと1050円です。この安さでごつ盛り激ウマ。
刺身定食
時価と書かれているので手が出しにくい雰囲気を醸し出していますが、ワタクシが食べた時は1200円でした。地元の鮮魚を使ったもので、この日はタイの漬け・アジ・キンメダイ・ヨコワ・イカの5種盛り\(^o^)/
1200円でも、ここでは最高額の定食になりますが…本当にこれでいいのか。少し心配になります(笑)
日替わり定食
魚と野菜を中心に構成されており、非常に体に優しいと思います。この日のお魚は、なんとヒラアジ(カイワリ)の一夜干し。ただでさえ濃い味のうんまい魚が一夜干しされてパワーアップの650円!
唐揚げ定食
どうも島根県の人たちは、贅沢にも魚を食べ飽きているのか…お店のメニューはガッツリ肉系が多いです。鶏唐揚げ定食もその一つ。
まぁまぁ大きい肉塊が7つほど入っており、大変ボリューミー。
中身はふわふわジュワジュワかつ懐かしい感じのする調理法で、これはとても美味しい!野菜もたっぷり盛ってあります。なお、写真左端に写っている付け合せのスパゲティサラダは…個人的には涙が出てくるほど懐かしい味で美味しい。肉系の定食にはだいたい付属するようです。
そこに激ウマの小鉢と味噌汁がプラスされます。
味噌汁のクオリティが、無料で追加される領域を遥かに超えています。今まで見たものでは、カワハギ汁・イワシつみれ・しじみ汁。中の具もしっかり入っていて、これだけでデカ盛りご飯三分の一はいける。
そして小鉢の旨さよ。イカの煮付けと厚揚げ煮や、牛ごぼうなどがてんこ盛りでプラスされています。どこか懐かしくも、万人に美味しく感じる小鉢ってかなり難しいと思いますが、それをいとも簡単にやってのける凄まじさ。
もうこれだけでデカ盛りご飯半分はいける。
もちろん言うまでもなく、主菜は当然美味しい。天ぷらのエビは中ジュクジュクトロトロで、漬けや白身、イカ刺はもっちり甘旨。一夜干しは適度に水分を保ちつつも、干した魚特有の濃さと滋味がドバっと!
もうこれだけでデカ盛りご飯g…
って、多すぎて腹一杯になります。
女性だとツラい量ではないかと。ワタクシでも腹一杯で苦しくなりつつ、旨いのでついつい食べてしまう(笑)
まさかこんなところに、地元民独り占めの激ウマ食堂があったなんて…。地理的にも見つけにくいし観光で訪れるケースはまず考えにくいですが、ここで食べるためだけに目指してもいい場所だと思います。
ただし、平日でも昼時はかなり混んでいるので、ワタクシは時間をずらして訪問するようにしています。
みなと食堂が人気の理由は、メシが多くて旨くて安い以外にも…若女将さん人気もだいぶあるのではないかと。親切で素敵な若女将さんのファンは、ワタクシの見立てではかなーーーーり多いのでは?
遠方で継続的に通えないワタクシの顔すら覚えてくださっているのは本当に頭が下がります。ただし、妙なちょっかい出してたら近所の漁師さんにぶち回されて荒波の日本海に捨てられそうな気がするので、あくまでスマートに行くのがよろしいかと(笑)
旨い飯に明るい接客、そんなみなと食堂は超オススメです\(^o^)/
みなと食堂
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